2013年04月18日
[アプリレビュー]話題の『Facebook Home』を使ってみた!
今話題の『Facebook Home』の日本語版を早速使ってみました。Google playではユーザーレビューの点数が2点台前半と相当厳しい評価になっていますが、Facebook利用度が高いユーザーにとっては便利な機能がいくつか含まれているので紹介します。
ホーム画面にタイムラインが順番に表示される。
一番の特徴は何と言ってもホーム画面がニュースフィードになる点です。立ち上げると画面いっぱいに投稿画像が表示され時間が表示されます。
その後、コメントが表示されます。自分の書き込みに「いいね!」やコメントがあると次のように表示され、タップするとその画面を開くかどうか聞いてきます。
ニュースフィードを頻繁に見る人にとっては一見便利そうですが、実はこの画面が相当使いにくいのが感想です。
第1に投稿がゆっくり流れていくので、長文の投稿は読んでる間に流れてしまうし、見たい投稿を探すにはいちいちフリックで1投稿ずつスライドさせなければならない。要は一覧性が著しく悪いのです。
第2に画像が変に拡大されており全体像が見えない上に、意にそぐわない画像が勝手に表示されるので、知らない人がみたら「こいつ何てけったいなホーム画面設定しとるんや( ̄▽ ̄)!」と勘違いされかねません。。。逆に思いがけず良い画像が表示されることもありますので、これには一長一短がありそうです。
ちなみに画像の全体像を見るには投稿を長押しすることで可能です。
便利な部分としては、ホーム画面から直接「いいね!」したりコメントを書いたりすることができる点です。
「いいね!」をするには画面を2回タップすることで簡単に出来るのですが、したくないのに間違って「いいね!」してしまうこともあり注意が必要ではあります。
アプリロンチャーを使いこなす
次にできることを一つずつ見て行きます。まず、画面下部の自分の写真を長押しします。すると「左側にメッセンジャー」「上にアプリ」「右に直近で利用したアプリ」が表示されます。
そのまま指を左に持っていき指を画面から話すとメッセンジャーが開きます。
Facebookのメッセージ機能を頻繁に利用する人にとってはアクセスがかなり便利になります。
同じ要領で指を上に持っていけばアプリの一覧が表示されます。この一覧は通常のホーム画面と同様に良く使うアプリを整理して並べておくことができます。またページはアプリを追加することで何ページでも追加できるようです。
ここでの最大の特徴はこの画面上からFacebookへの投稿が行なえることです。通常の投稿はもちろんのこと、画像の投稿やチェックインもその場で行う事ができます。
従来の動作を考えれば飛躍的に投稿しやすくなります。
なお、この画面は端末のホームボタンをタップすることでも表示されるので、慣れれば思いのほか簡単にアプリにアクセスできるようになります。
また友達からメッセージがあるとチャットヘッドと呼ばれる顔画像が表示されるようになります。
これをタップするとすぐさまメッセージに返事をすることができます。
設定を使いこなす
homeの設定を見てみましょう。
設定項目の中で重要なのは「ステータスバーを表示」にチェックを入れることです。冒頭に書いたようにhomeは時計が一瞬しか表示されません。普段時計代わりに使っている人は、ステータスバーを表示させないと時間を確認できないのと同時に、様々な通知を受け取れなくなります。
次に「データ使用」です。開くと「高」「中」「低」を選択できるようになっています。最初は何のことか不明だったのですが、どうやら表示される画像の解像度が変化するようで、電池の消費を抑えたい人は「低」に設定すると良いようです。
またhomeの機能の中でなかなか便利な機能が「メッセンジャー設定」の中にある「SMS/MMS」です。こちらは携帯電話で利用しているSMS/MMSとメッセンジャーが統合される機能です。
このことでメッセンジャーのインターフェースでSMS/MMSのやりとりができるので、なかなか便利な機能と言えます。
最後にFacebook設定です。これをタップするとFacebookの設定一覧が表示されます。これは案外便利で、セキュリティー設定の見直しや確認をしたい時に簡単に設定画面にアクセスできるようになります。
全体的な感想
インストールして最初に感じたことは「すでに電話ではなくなっている…。」ということです。スマートフォンの画面を立ち上げてから電話にアクセスするまでに、ホームボタンをタップ、アプリが表示、電話アプリを探しタップという手順を通らなければなりません。不在通知などもステータスバーを表示していなければ画面には何の通知もなされません。
また、多くのユーザーは画面ロックを利用していますが、画面ロック中はステータスバーが操作できません。何らかの通知がなされていても、いったん『Facebook Home』の何かを操作してロックを解除し、ステータスバーを上から下に開かなければならない。これは実のところ、すごく不便です。
また各アプリへのアクセスもワンタップ以上増えるため、相当Facebookの利用頻度が高い人でないとその価値が理解できないと感じます。Facebookがよりたくさんの人に利用してもらおうと考えるなら、もっとユーザーの利用方法を研究する必要があるでしょう。
何よりユーザーはそんなにゆっくり一人の投稿を読みません。ほとんどが流し読みしながら自分のお気に入りを探しています。ニュースフィードの一覧性が失われることでこうしたユーザーはわざわざFacebookアプリを立ち上げる必要が出てきます。まさに本末転倒です。
反面、Facebookでのコミュニケーションが多いユーザーにとっては利用価値があるとも感じます。チャットヘッドや投稿へのアクセス性、コメントやいいね!などのコミュニケーションの容易さなど、使ってみれば思った以上に使いやすいものでした。
ひとつひとつの問題点を解決し、他のアプリとも共存できる仕様に改善されれば利用者の選択肢のひとつになる可能性は十分にあると思います。