2013年03月11日
Kindle vs Kinoppy!電子書籍サービスを価格・取り扱い冊数・対応端末etcで徹底的に比較してみた!
数年前から注目されている「電子書籍」。スマートフォンが普及してきたこともあり、最近は電子書籍を活用している人もたくさん見かけるようになりました。また、電子書籍サービスも増えたことで、どれを使えばいいのか、迷っている人も多く見かけるようになりました。そこで、今回の特集では2大勢力を誇っている「Kindle(amazon提供)」と「Kinoppy(紀伊國屋書店提供)」を、様々な角度から比較してみたいと思います。
Kindle
書籍の価格
※Kindleで読める書籍は「Kindleストア」、Kinoppyで読める書籍は「BookWeb」で購入可能です。以下の表では、それに応じた記載をしています。
小説「共喰い(田中慎弥著)」
Kindle(Kindleストア) | ¥1,000 |
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Kinoppy(BookWeb) | ¥441 |
小説「ビブリア古書堂の事件手帖(三上延著)」
Kindle(Kindleストア) | ¥590 |
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Kinoppy(BookWeb) | ¥588 |
小説「吾輩は猫である(夏目漱石著)」
Kindle(Kindleストア) | ¥0(青空文庫) |
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Kinoppy(BookWeb) | ¥693 |
マンガ「ONE PIECE 1 モノクロ版(尾田栄一郎著)」
Kindle(Kindleストア) | ¥368 |
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Kinoppy(BookWeb) | ¥367 |
マンガ「NANA 1(矢沢あい著)」
Kindle(Kindleストア) | ¥368 |
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Kinoppy(BookWeb) | ¥367 |
マンガ「宇宙兄弟 1(小山宙哉著)」
Kindle(Kindleストア) | ¥525 |
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Kinoppy(BookWeb) | ¥525 |
「共喰い」は2012年度ベストセラー1位の小説です。amazonでは単行本で1,050円、文庫本では441円の商品ですが、Kindleストアで購入するのは少し躊躇してしまいそうです。マンガに関しては、両サービスともほとんど同じ価格帯でした。一方、amazonでは夏目漱石など著作権が消滅した作品(青空文庫)を一部無料で取り扱っていました。
書籍の取り扱い冊数
Kindle(Kindleストア) | 日本語書籍:約10万冊(2013年2月現在) 海外書籍:168万冊 |
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Kinoppy(BookWeb) | 約6万冊(2013年3月現在・お仕事アプリ.com調べ) |
取り扱い書籍数に関しては、海外書籍を含めると168万冊とKindleストアに軍配が上がりました。BookWebは6万冊と、冊数こそ少ないですが、新刊に強い印象です。
買いやすさ・探しやすさ
Kindle(Kindleストア) | △ |
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Kinoppy(BookWeb) | ○ |
Kinoppyはアプリ内で書籍を購入出来るのに対し、Kindleはamazonサイトで購入してから同期しないといけないため、最初は買い方もわからず、戸惑いました。
iOS版のKinoppyでは、通常の支払方法以外にもAppleIDを使用して購入できるのでiTunesカードでしか…という人にもおすすめです。
左:Kindle(Safariでの画面)/右:Kinoppy
対応端末
Kindle(Kindleストア) | iOS・Android・Kindle・Windows |
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Kinoppy(BookWeb) | iOS・Android・Windows・Mac・ソニーReader |
スマートフォンでは両サービスともに問題なく利用できます。KinoppyはPCやReederなど幅広い端末で使えるところが利点です。
※追記:Kindleは、Kindle for PC(英語版のみ)を使うことでWindowsでも読書可能です。
アプリ自体の使いやすさ
Kindle(Kindleストア) | ◎ |
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Kinoppy(BookWeb) | ○ |
両サービスともに、読みかけのページが自動保存され、別端末でも再度同じページから読み始めることができる機能があり、複数端末を利用している人には嬉しい機能です。個人的にはKindleアプリのほうが、メニュー部分がはっきりしているので、使いやすく感じました。
左:Kindle/右:Kinoppy
サンプルの有無
Kindle(Kindleストア) | 有り(一部対応書籍のみ) |
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Kinoppy(BookWeb) | 有り(一部対応書籍のみ) |
Kindleではアイドル写真集、BookWebでは雑誌なども取り扱っており、その類の書籍ではサンプル(試し読み)は用意されていない。小説に関しては、両サービスともほとんどの書籍でサンプルが用意されていた。
左:Kindle(Safariでの画面)/右:Kinoppy
結果
古い本をもう一度読みたい場合は、取り扱い冊数の多いKindleがオススメです。反対に、Kinoppy(BookWeb)は新刊の品揃えが抱負ですので、新しい本を読みたい方はKinoppyの方が見つけやすいかもしれません。各サービスそれぞれに特徴があり、どちらかにしか販売されていない書籍も有りますので、うまく使い分けながら利用するのがベストだと思います。